りんご王者決定戦 〜味の頂上は誰!?〜
津軽の若手りんご生産者16名が参加し、
自らの手で企画運営した初のイベントに潜入♫
彼らの「本気」と「やる気」に元気をもらって帰ってきました
2013年12月9日(月) 午後6時 津軽弘前屋台村かだれ横丁
開始時間が近づき、会場に、観客がちらほらと集まり始めました。
会場のスクリーンには、大会出場者それぞれが意気込みを語る
自己紹介映像が流れています。マスクの人物はミスターX。
間もなく午後6時、
「わがりんごこそNo.1」名乗りを挙げた16名が、最終打ち合わせを始めました。
出場者は30代メインの以下のメンバーです。
板柳代表(28歳)
五キ形代表(30歳)
楢木代表(紅一点33歳)
中別所代表(29歳)
折笠代表(32歳)
三和代表(31歳)
鶴田代表(31歳)
浪岡代表(37歳)
黒石代表(35歳)
下湯口代表(31歳)
黒石代表(33歳)
三世寺代表(35歳)
浅石代表(43歳)
乳井代表(26歳)
広船代表(29歳)
データ無し・ミスターX
数名の知人はいましたが、多くは「初めまして」の生産者の方々。
いつ、どんなきっかけで農業を志し、りんごづくりの道に進んだのか、
どんな環境の畑でりんごを育てているのか、情報を持たないまま、会場入りしました。
ミッションは、一消費者代表として、
彼がが選りすぐって持参した自信の「サンふじ」を真剣に食べ比べること。
会場は大盛況。
同じ品種のりんごの食べ比べを一般の方がなさる機会はまずないはず。
しかも、16もの違った地域の農園、つくり手のりんごです。
それを実際に味わい、どちらが選ばれて勝ち抜くかを見守る役目など、
これまた滅多にありません。
初めての試みであるイベントがどんなふうに進んで行くのか、
期待を込めて見守っています。
開会宣言。
ネタばらしをすれば、司会進行を務めた彼がミスターX。
終始、堂々たる見事な司会&仕切りぶりで、すばらしかったです。
ひとりずつ闘志をみなぎらせて入場し、ステージ前に一列に並んだ出場者。
メンバーの「あー、緊張する」というつぶやきが聞こえてきて、
観ているこちらまでドキドキ…。そして、ワクワク…。
抽選で対戦の組み合わせが決まり、いよいよ審査開始。
特別審査員2名+会場からランダムに選ばれた一般審査員3名が、
対戦ごとに入れ替わりながら食べ比べていきます。
一回戦は8組の対戦。試食中、対戦者は審査員の後ろで待機します。
不安げな表情で後ろからのぞきこむ顔、顔、顔…。
黄色いAの皿と、緑のBの皿に載せられた「サンふじ」。
審査員テーブルの前に、観客用試食台も設置され、観客も随時、試食をしていきます。
その間に、壇上の審査員はAかBかの選択をするわけです。
そして、結果発表。
審査員が一斉に札を挙げるたび、客席から「おー」「ほー」と、どよめきが。
それにしても、出場者にしてみれば、
5対0の大差も、3対2の僅差も、負けた側はどちらも悔しいだろうな、と。
しかし、勝っても、負けても、笑顔で握手。清々しいです。
そうこうするうちに、2回戦。4組での準々決勝です。
ここからは観客の試食はなしで、壇上の5名の審査員だけが試食をします。
3回戦から、対戦者は、審査員の前に立って結果発表を待ちました。
後ろにいる以上に、ドキドキするでしょうね、きっと。
そして、あっという間に4回戦。決勝に残ったのは、このふたり。
優勝と、準優勝を分かち合い、仲間に胴上げされていました。
第1回目の大会優勝者はNさん。
Nさんは神妙な面持ちで賞状を授与され、受賞コメントもあくまで控えめ。
「ただ真面目に、ちゃんと、りんごをつくっているだけです」
彼の言葉は、トーナメント参加者全員の気持ちを代弁していたように思います。
真摯で、努力家で、意欲的で、真面目で、働き者。
そして、サービス精神が旺盛。
そんな彼らの会らしく、最後はりんご加工品のプレゼント抽選会でした。
干しりんご、当っちゃいました♫
閉会後の懇親会でも、熱くりんごを語っていた彼ら。
どんだけ、りんごが好きなんでしょう。
彼らはふざけているわけでも、遊びでやっているわけでもなく、
楽しみながらも、本気で、この会を運営していました。
順位を競うことが目的ではないのは明らか。
ああ、来年の開催がいまから楽しみです。
来年は、もっと多くの方に集まっていただいて、一緒に彼らを応援できたらいいな。
農業で、りんごで、わくわくしましょう☆
今回は、畏れ多くも審査員をさせていただきましたが、
来年は、きっちり事前取材もさせていただいて、
ちゃんとご紹介したいです。